カリフォルニアに来てから1ヶ月あまり、日常生活のレベルで「エコ」に関して、日本に比べて進んでいる面、遅れている面、毎日気づくことがあります。今日は食料品のお買い物で気がついたことを取り上げたいと思います。
私が良く買い物に行くのは、セーフウェイ(Safeway)_という北米第二位のスーパーなのですが、今回1年半ぶりにアメリカに来て目に付いたのは、「r-BST free milk(成長ホルモン未投与牛乳)」と「cage free eggs(放し飼い鶏の卵)」でした。 r−BSTというのは「牛の遺伝子組み換え型成長ホルモン」のことで、乳牛の乳の分泌を促す作用があるために広く投与されてきたそうです。わたしもうわさ程度の話で、「大食いをしてもいないアメリカ人の子供に肥満が多いのは、牛の成長ホルモンのせいだ」ということを耳にしたことはありました。
Wikiでちょっと調べてみました。 r−BSTはアグリビジネスの大手モンサント社がポジラックPosilacという名前で販売している。 最近r−BSTの投与により、牛の乳腺炎が大幅に増えることが明るみに出て、痛みに苦しむ牛の様子を含めた内容が「ザ・コーポレーション」で取り上げられた。 モンサントは人間に取り込まれた段階ではたんぱく質の組成が変化するので人間への影響はないと主張している。 しかし、しかし日本を含め、アメリカ以外の先進国でrBSTの投与は禁止されている。
セーフウェイの牛乳パックには「rBSTが人体に有害であるという証拠はありません」と注意深く印刷されていますが、これほど大手スーパーのPBがrBSTフリーを謳うということは、アメリカの消費者の間でも牛成長ホルモンの危険性に対する認識が高まっているということなのでしょう。
もうひとつは「ケージフリー」の卵です。日本にいるときも、高いなあと思いつつ4個200円の放し飼い鶏の卵を買い、週に2,3回しか卵を食べない生活をしていたのですが、セーフウェイではなんと、卵売り場の半分以上をケージフリーの卵が占めていました。卵のほとんどはごみになるプラスチックではなく、グレーの厚紙のパックに入っているのもいい感じです。
大規模な鶏舎での卵の生産については、以前「きっこの日記」でPETAのビデオのリンクとともに、いかに非人間的な方法でされているか紹介されていたので、ご存知の方も多いと思います。
わたしは必ずしも「牛や鶏がカワイソウ」という感傷はあんまりないのですが、(申し訳ないけれど、ほかの生き物の死の上に自分の生はなりたっているので)、アメリカ人はそういう理由でベジタリアンな人も多い感じがします。動物がカワイソウだから、安全な食品を口にしたいから、という理由であってもrBSTやケージ飼いが減るのはよいことです。
というのは、rBSTやケージ飼い、さらにはモンサント社などアグリビジネスが象徴する農業は、動物や人体に直接リスクがあるだけでなく、土壌、水系など環境にも大きなダメージを与えるからです。
最近のアメリカの農家は自らのグローバルな環境問題における位置を自覚する人々も多いようです。実はうちの会社のクライアントにも酪農家が多いのです。それは酪農が温暖化ガスの中でもとりわけ有害なメタンガスを大量に排出するので、それを相殺すべく排出権をクレジットとして買ってくれているのです。そこら辺はいずれ詳しくお話しようと思います。 テーマ:環境・資源・エネルギー - ジャンル:政治・経済
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