みーぽんBLOG from カリフォルニア
カリフォルニアから時事、政治、環境、日米比較などランダムに綴ります
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「環境にやさしい」蛍光灯と途上国の水銀汚染
以前安部元首相夫妻をフィーチャーした環境省の全面広告が話題になりましたよね。
おおっぴらな選挙活動は問題であったとしても、白熱灯から蛍光灯に切り替えることが、CO2削減につながることは事実であります。

アメリカに来て驚いたのは、環境問題に消極的なのはあくまでもブッシュ政権や石油関連資本なのであって、各州や郡といった自治体レベルでは、建築物の改築や新築時により環境にやさしい資材を選ぶと各種の援助や払い戻し制度があったり、とさまざまなインセンティブがあるということです。


白熱灯から蛍光灯への切り替えもそのひとつであり、白熱灯に対する需要は今後大幅にダウンするだろうことはすでに見込まれています。それを象徴しているのが電球の製造でも最大手のGEが米国内の白熱灯製造工場の閉鎖したことでしょうか。この記事によれば、GEのスポークスマンはコストの問題でメキシコに工場を移転すると言っているそうです。

売れなくなりつつ白熱灯の工場を閉鎖する代わりに蛍光灯の製造に切り替えたらよさそうなものですが、そうしないのはなぜでしょうか?人件費はそれほど問題なのでしょうか。

蛍光灯でwikiしてみると


蛍光ランプには水銀を含むガスが封入されているため、割って埋め立て処分するなどの方法では、割った際にガスが環境中に放出されたり、最終処分場が水銀で汚染されてしまうなどの問題がある。



とのことです。蛍光灯を捨てる時に問題があるのはもちろん、製造過程で水銀を含む廃棄物が大量に出ることは、さらに大きな問題なのです。GEは表立って語ることはありませんが、全米で厳しくなりつつある有害廃棄物に対する規制に対応するコストが、GEのような企業にとってはますます負担になりつつあり、それが製造業の途上国への流出に拍車をかけているわけです。

CO2削減だけをとれば蛍光灯は簡単な選択ですが、環境全体への負荷を考えると、蛍光灯は過渡的なものにとどまるでしょう。そして、環境ビジネス業界でますます注目されつつあるのがLEDです。

日本でも信号やイルミネーションを中心にLEDの使用はどんどん増えていますが、室内の主照明としては、明るさが不十分でまだ使われていません。ただ、技術的には白色LEDは主流の白熱灯や蛍光灯に匹敵する明るさのものが開発されつつあるようです。あとは製造コストの問題でしょうか。

中国やメキシコなどにおける蛍光灯製造による水銀汚染に、先進国の私たちも敏感になって、LEDのようによりクリーンな照明への転換が早く進められるようになること、それが求められていると思います。

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この記事に対するコメント
アメリカ人はライフスタイルの変更が必要か?
はじめまして。ピザテンフォーのyutakarlsonです。
日本の省エネルギー技術は進んでおり、これ以上の二酸化炭素排出削減は難しいのに対して、アメリカやヨーロッパはまだまだ削減できる余地がたくさんあります。それは、GDPあたりの二酸化炭素排出量を出してみれば分かります。アメリカは日本の3.1倍です。アメリカが一人当たりのGDPに対する二酸化炭素の排出量を日本人と同じにするなら、アメリカの削減だけで直ちに世界の二酸化炭素排出量は3分の1になります。
平均的な日本人(年収400万前後)が、ライフスタイルを変更するのは難しいのに対して、平均的なアメリカの白人の人がライフスタイルを変更する余地はかなりあると思います。同じカリフォルニア週で、日本人の人が書いているブログがありましたが、この点に関してはその人も同意していました。蛍光灯の問題に関しても、白熱灯でみかけはほとんど蛍光灯のように見え、消費電力も低いものも日本国内には出回っています。
年間のco2の排出量アメリカ人は年間で一人当たり平均20トン、日本人はその半分の10トン゛です。
ピザ宅配というと、環境問題からは縁遠いと思われがちですが、ピザテンフォーでは紙のピザボックスそのものを、なくす運動を展開中です。詳しくは、私のブログをご覧になってください。アメリカには、このようなピザ宅配はないと思います。
ピザテンフォー全店で、紙のピザボックスをなくしたとすると、年間500トン以上のCO2削減効果があります。
【2007/11/01 09:40】 URL | yutakarlson #.BcbyNME [ 編集]

yutakarlsonさま
コメントどうもありがとうございました。

アメリカ人にライフスタイルの変更が必要である、というのには全く同感です。
ただ、アメリカ人に比べて特に日本人の環境意識が高いというわけではなく、日本は国土が狭くて住居も小さく、公共の交通機関が発達しているという特殊な条件があると思います。
実際に生活してみると、車なしの生活はほぼ不可能ですし、個人の努力以上に社会全体の変革が必要と思います。

>白熱灯でみかけはほとんど蛍光灯のように見え、消費電力も低いものも日本国内には出回っています。

とおっしゃっていますが、むしろ、「蛍光灯で白熱灯のように見え、消費電力も低いもの」のことをおっしゃっているのではありませんか?白熱灯は文字通り、エネルギーの大半を光ではなく、熱に変えてしまうので、蛍光灯に比べて非効率なのです。その点LEDはエネルギーのほとんどを光に変えるので、明かりをともしても電球は熱くなりません。

ブログはちらと見せていただきました。紙のピザボックスを無くす、というのは画期的だと思いますよ。時間があるときにまたじっくり読ませていただきますね。
【2007/11/02 02:00】 URL | みーぽん #- [ 編集]

LEDは使いようです
こんにちは。職業柄気になりましたので、ひとつだけコメントさせて下さい。
LEDは、ある場所・範囲を指定して照明する分には限りなく明るく照らせる、という優れた光源ですが、発光量(効率)は、蛍光灯の半分程度です。
ですから、室内の照明としては、今のところは不適、と私は考えています。(スポットライトとか、作業机の補助照明には向いていますが)
確かに白色LEDは日進月歩で、再来年あたりには蛍光灯に追いつくという威勢のいい研究もあるのですが、
一方で、その動きに危機感を持った蛍光灯メーカーが、今まで温存していたマージン(寿命とか)を、製品スペックに謳うようになってきていますから、こちらも効率の点で少しずつ上がっていく見込みです。

追記)同じ光量を出すLED、白熱灯、蛍光灯を比較すると、一番表面が熱くなるのは、実はLEDです。そのため点灯器に冷却フィンとかを仕込んで、低い温度に保てるようにしてあるはずです。そうしないと、電力ー>光への変換効率が劇的に下がる、というイヤな一面もあります……。
【2007/11/03 00:34】 URL | デルタ(@「電気」屋さん) #JnoDGgPo [ 編集]


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もっと光を!

みーぽんさんのBLOGで、米国での家庭用照明事情について触れておられた。 照明光源というのは、仕事柄半分専門家みたいなものだし、それなりに責任ある意見を書かねばならないだろう。 と力んだものの、難しいのです。 ほしあかりをさがせ【2007/11/03 00:38】

プロフィール

みーぽん

Author:みーぽん
複数の外資系秘書を経て英語通訳者に転身、2007年に夫の地元カリフォルニア州サンタクルーズに引っ越しました。
2年間こちらで環境金融の会社のアドミ&会計を担当した後、2009年からフリーで通訳・翻訳をしています。
TwitterのIDは@miepongです。



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