みーぽんBLOG from カリフォルニア
カリフォルニアから時事、政治、環境、日米比較などランダムに綴ります
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LEDの実用化はどこまで進むか
前回のエントリに対して、デルタさんが「もっと光を!」をTBしてくれました。価格、製造時環境負荷、消費電力、廃棄時の負荷にわけて解説してくれている、わかりやすい記事です。

デルタさんのおかげで、LEDの技術面について
 -LEDは低電力でも発光するというメリットがある
 -しかしさらに出力を上げようと電流を増やすと放熱が増える
 -なおかつ電流を増やすと発光効率も下がり、機器の消耗も早まる
といったデメリットを学ぶことができました。

ところでデルタさんは廃棄時の負荷について、白熱灯は低、LEDはやや低もしくは中と分類されております。これには注記が必要だと思います。
白熱灯の寿命はおよそ1年ぐらいですが、LEDは5年から10年とされています。少なめに見積もって5年としても、ゴミになる量は5分の1になるわけです。これを考えるとLEDの廃棄時の負荷は低といえるのではないでしょうか。

LEDのメリットや省エネの試算については、LED照明推進協議会というところが非常にわかりやすく情報をまとめてくれています。それによれば日本全国の交通信号機をLEDに切り替えることにより、石油換算で21.9万kl、大型タンカー1隻分、原子力発電所の数で焼く0.15基分の発電量に相当するそうです。

さて、アメリカでのLED事情については毎日興味深い記事があがってきています。
こちらの記事ではウォルマートとビル・クリントン元大統領の基金が協力して、環境にやさしい建築や照明に投資していくこと、とりわけLEDの街灯や駐車場の照明の設計で協力し、ウォルマートの購買力を生かして新製品の普及をはかる、と書いてあります。

ウォルマートは従業員の低賃金、福利厚生がないことなどで、アメリカではだいぶネガティブなイメージが持たれているわけですが、最近はオーガニック商品の販売を始めたり、単なる「薄利多売」からの脱皮をめざしていることの一環なのでしょう。ウォルマートのように巨大な企業が関わることは、LEDの改良にとってはグッドニュースです。

それから、CreeというLED製造会社が、オフィスの照明を全面的にLEDに切り替えた、というニュース。駐車場、ロビー、会議室の切り替え前後の写真はこちら

2年前にアメリカに滞在したときは、LEDというと、一般家庭用にLEDのクリスマスの照明が売り出されたことが話題になっていました。クリスマス時にアメリカの郊外を訪れた人はご存知の通り、家々の軒先から、庭のトナカイやスノーマンまで、たいへん派手な照明を見ることができます。

さらに、通りからガレージまでのドライブウェーに、小さなソーラーパネルで昼間充電するLEDランプがポピュラーになり始めていました。今回びっくりしたのは、仕事の関連で従来の白熱灯や蛍光灯のソケットにそのまま差し込めるタイプのLEDランプをいくつか見せてもらったことです。今まではどうしても新規の建物や屋外でしか設置が進みませんでしたが、こういうタイプのLEDなら既存の建物でも切り替えをすすめることができます。

この2年で屋内、そして室内の照明の実用化がかなり現実的になってきたと思います。初期投資はどうしても高くなりますが、電気代と寿命を考えれば5年程度で白熱灯やハロゲンの照明とトントンになります。メリットが広く知られるようになれば、LED改良への投資もさらにすすむでしょう。

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この記事に対するコメント
Cree社
記事紹介ありがとうございました。
ああ、寿命のことを追加して下さってた、
よくお気づきで(よかった~。私の方でも、寿命を入れておきます)

Cree社は、かなり活発な会社です。社屋の件ははじめて聞きましたが、ふさわしい感じがします。
日本のトップメーカたちが、三色のLEDに注力していた間隙をついて、米国、台湾の会社が白色蛍光方式の大電力化に成功して、大きな市場を拓いた……。
最近ありがちが光景ですけれど、日本社会にある「技術」への過剰な信仰が、足かせになっている例のように感じるところです。
【2007/11/09 23:04】 URL | デルタ #JnoDGgPo [ 編集]

デルタ様
アメリカ社会がダイナミックだな、と感じるのはこういうところです。
技術はあっても資本がない小さな会社が、熱意で投資家を動かして、あっという間に社会を揺るがすような商品を送り出す、、市場資本主義のダイナミズムが良い方向に働くこともたくさんある社会だということですね。
日本人は良くも悪くも慎重で、成功するかどうかわからない技術に賭ける、ハイリスク、ハイリターンを求める投資家が少ないんでしょうね。
【2007/11/13 04:46】 URL | みーぽん #- [ 編集]


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 温暖化対策は待ったなしです。既に、いまから対策をはじめても「とき既に遅し」という可能性すらあると思っています。槌田さんは昨今の世論の状況を「エコファシズムだ」と言いますが、とんでもない話です。今の日本は、民意も支持するほんのささやかな温暖化対策の始め... 代替案【2007/11/13 09:50】

プロフィール

みーぽん

Author:みーぽん
複数の外資系秘書を経て英語通訳者に転身、2007年に夫の地元カリフォルニア州サンタクルーズに引っ越しました。
2年間こちらで環境金融の会社のアドミ&会計を担当した後、2009年からフリーで通訳・翻訳をしています。
TwitterのIDは@miepongです。



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