みーぽんBLOG from カリフォルニア
カリフォルニアから時事、政治、環境、日米比較などランダムに綴ります
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政党政治不信は国を超えて -ルー・ダブスの「ノベンバー・サプライズ」
小沢一郎の辞任&居座りには心底がっかりしました。参議院選前も、小沢一郎の策士的な側面は信用ならん、とは思っていたけれど、こういうことがあると、こういう人たちは本当に貴重な一票を投じにいく市井の男女のことはどうでもいいんだ、と思わされます。

アメリカも事情は同じで、民主党も共和党も大企業や資産家の利益重視で、一般の国民の利益は無視しているという認識はますます深まっている気がします。今朝読んだCNNのルー・ダブスのオピニオンがちょっと面白かったので紹介したいと思います。

ルー・ダブスはもともと共和党で、メキシコからの移民に反対で、銃規制反対論者で、しゃべり方も攻撃的で、私はCNNでも必ずしも好きなアンカーではありません。ブッシュがはじめに出馬した際は応援したが、2期目はジョン・ケリー支持に回り、共和党支持をやめて現在は無党派とのことです。

この記事はダブスの新著の宣伝文ではありますが、既存政党への支持をやめて、無党派から候補を選出しよう!という檄文であります。ちょっと面白いので拙訳でよろしければぜひ読んでみてください。

ニューヨーク(米cnn ) -パキスタンの大統領パルベズ・ムシャラフ将軍は、再びクーデターを実施して現状を維持しようとした結果、暴力と市民の不安を招いている。しかし、混乱はパキスタンのみにとどまるとはとてもいえない。

数10万のトルコ軍が結集して、イラク北部の国境のクルド人反政府勢力の攻撃に意欲を見せている。イランは西側の意向を無視して核兵器を追求し続ける一方、イラクのシーア派の武装勢力を支援している。イラク戦争が始まって以来、今年ほど多くの兵がイラクで殺されたことはなかった。そしてこの戦争は第二次大戦より長く続いている。イスラム世界、特に中東地域における不安定と暴力が拡大するにつれ、原油価格が1バレル当たり100ドルに近づいていることは偶然ではない。

また米国はロシアと中国から経済的、地政学的な挑戦に直面する一方、世界通貨市場における米ドルの価値は急落し 、国内のクレジット市場は、1兆ドル規模のサブプライム住宅ローンの危機とほぼ200万軒の抵当流れに苦しんでいる。

そ して、われわれの大統領と議会は国民に無視されているばかりか軽蔑されている。世論調査で大統領と議会の支持率が歴史的な低さを見せているだけでなく、大多数のアメリカ人は我々の偉大な国家は間違った方向に向かっていると信じているのだ。

私の新しい本「インディペンデント(無党派)の日 – アメリカンスピリットの目覚め」でも述べているように、我々の政治指導者の傲慢さはわが国の将来を脅かし、そのエリート的な特権意識はあまりに高まって、人々の意思を公然と否定するまでになってしまった。働く男女とその家族がワシントンで代表されることはまったくない。

今から1年後には、新大統領が選出される。その現実を切望する私にとって、現在の各党の指名候補者のうちの誰かが、米国民によって次の4年間をリードするために選出されるとは想像がつかない。1年後に選出されるのは、無党派のポピュリストであって、この国の天才的な力は国民の心と精神に宿っているのであって、エリートの特権や権力にあるのではないと理解している男性、もしくは女性だろう。

国中を旅行して回るにつれ、真の候補者がいないという私の気持ちは、人々と話すたびに確信になってきた。かれらは党の指名を求める候補者については期待していない。共和党、民主党は単に同じ鳥の両翼になってしまい、その鳥を米国民は受取る一方で、選出議員は双方の党を支配する企業という主人と利益団体に仕えている。

2006年中間選挙で民主党が議席を支配するようになって何か実際に変わったことがあるだろうか?この議会は大企業と最富裕層に対抗して中産階級を守る目的の法案を通過させたことがあったか。

たとえば、なぜか上院民主党はプライベートエクイティやヘッジファンドのエグゼクティブが所得の大半にたいしてわずか15%の税率しか課されない、という抜け穴をふさぐかどうかを決めることができない。抜け穴をふさぐことは代替的な最低税率を改革し何百万という中産階級世帯を救済する最良の方法だが、上院の民主党議員たちは選挙に貢献した人々やロビイストの金という全能の力に導かれているのだ。かれら民主党上院議員は、共和党の同僚と同じく、われわれ働く男女を犠牲にしてわずかな金持ちに仕えているのだ。

両党の大統領候補は選挙献金を求めて、その過程で大企業に身売りしている。そうした行為の結果は我々みなが知るとおりだ。大企業は両政党に金を注ぎ込み、どちらの候補者が選出されても、政治基盤がすべてカバーされるという希望をもって、賭けをヘッジしている。最大2300ドルという献金を正反対のイデオロギーの二人の候補者に支払うことは、いまやありふれたことだ。


我々の独立と自己決定権を理解し、尊重する新たなリーダーを選ぶ機会をもてる日は近い。われわれ人民は我々自身の運命の道筋を描く力を持っている。私は次の選挙で誰が勝つかはわからないが、無党派(インディペンデント)のアメリカ人が現在立候補している候補者を選ぶとは思えない。

以前よりももっと多くの米国人は今無所属として自認するようになっている。私の願いは何百万ものア メリカ人が、これから数日間、数週間のうちに、党籍を離れ無所属になること、二つの政党に言いようにされることを拒否し、自らが送り出す候補者に馬鹿にされることを拒否することである。

私は、無党派のアメリカ人がすでに党の指名を求めている候補者よりはるかに優れた選択肢を要求するようになると信じている。私は次のノベンバーサプライズは、まだレースに参加していない、優れた人格、ビジョン、そして経歴を持つ男性、もしくは女性が選出されることだ、と信じている。

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テーマ:アメリカ合衆国 - ジャンル:政治・経済

この記事に対するコメント
米のジャーナリズムは健在ですか
みーぽんさん、お久しぶりです。

日本の政治状況の体たらくはため息がでるばかりですが、そこに輪を掛けるのがメディアの腐敗です。今回の政治劇は大メディアの盟主が一役も二役も買っていたことが明らかになり、呆れ具合もさらに深まるばかり。

それに比較するとアメリカは...。

政治の腐敗は日本と変わらないのかもしれませんが、政府を批判するジャーナリズムは健在ですか。日本もCNNに相当するものというと思いあたりませんが、有力メディアであることに間違いないですよね。そんなメディアのアンカー(というと、日本の報道番組のキャスターよりも格上ですよね?)が無党派の支持を訴える...。

日本と比べるとため息が出ます。それとも隣の芝生は青く見えるだけでしょうか?
【2007/11/12 17:38】 URL | 愚樵 #- [ 編集]

愚樵さま
コメントどうもありがとうございます。

アメリカのメディアもWSJがルパート・マードックに買収されたり、はっきり言って状況は暗いなあと思います。いまだにFOXのように「サダムフセインが9.11をしかけた」的な言質を垂れ流すメディアのほうが人気もあるわけで。CNNを日常的に見るような層はごく一部だと思います。CNNだって会社としてはお祭り騒ぎ的に一生懸命「共和党対民主党」を演出してますからね。

ただ、ルー・ダブスのようなコメントをCNNが出させるということは、アメリカのメディアは良いほうにも悪いほうにも、振れ幅が広いのだと思いますよ。
なんとなく大手メディアも似たような論調になりがちな日本との違いですよね。
【2007/11/13 04:55】 URL | みーぽん #- [ 編集]

あしかけ200年以上の熱気
>我々の政治指導者の傲慢さはわが国の将来を脅かし、そのエリート的な特権意識はあまりに高まって、人々の意思を公然と否定するまでになってしまった。

アメリカの独立宣言当時みたいな、迫力のある言い方ですね。
昔から、ペロー現象とか、ネーダーの立候補とか、潜在的にあった「市民的反抗」が、ここまで来たのか、と感じることが多いお話です。

ところで、
ルー・ダブス氏の言っていることが、共和党の候補を狙っているロンポールの主張と重なるところがあるように思えて、気になります。
【2007/11/13 23:54】 URL | デルタ #JnoDGgPo [ 編集]

Re:
あのさあ、政府は企業の利益にいったん課税してるんだぜ。
株式への課税は二重課税。
death taxと同じで本来は撤廃されるべきものなんだよ。
【2008/03/15 14:08】 URL | フルート #NkOZRVVI [ 編集]


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プロフィール

みーぽん

Author:みーぽん
複数の外資系秘書を経て英語通訳者に転身、2007年に夫の地元カリフォルニア州サンタクルーズに引っ越しました。
2年間こちらで環境金融の会社のアドミ&会計を担当した後、2009年からフリーで通訳・翻訳をしています。
TwitterのIDは@miepongです。



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