みーぽんBLOG from カリフォルニア
カリフォルニアから時事、政治、環境、日米比較などランダムに綴ります
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Wikiで見つけた少子化の弊害と福祉政策の関連
ブレアのイギリスを調べた際に、「福祉国家」という言葉が出てきたので、たまたまWiki検索してみたところ、これが大発見!(と騒いでいるのはわたしだけかな?)このウィキを投稿してくださった方に大感謝!でした。




ここでは「福祉レジーム」という概念が紹介され、世界の福祉政策を大まかに新自由主義的(アングロサクソン)、社会民主的(スカンジナビア)、保守主義的(大陸ヨーロッパ)の3つに分けています。日本はこのどこに入るのかと思ったら、どこにも入らない、4つ目の「家族主義的」レジームなんだそうです。


家族主義的福祉レジーム
南欧=東アジアモデルとも言われる。イタリアが代表的。ほかにスペイン、ポルトガル、ギリシャ、日本、大韓民国、台湾である。福祉施策は貧弱で福祉ビジネスも未発達なため、高齢者、失業、子育てなどを家族に転嫁する家族主義が特徴。家族に過度な負担をかけるため、少子化の弊害が深刻化する。



へええ!でしたよ。
格差問題と少子化対策が別々のものだと思っていた中、このように関連付けた分析ははじめてみました。

「家族に過度な負担をかけるため、少子化の弊害が深刻化する。」なるほどその通りです。アメリカの「新自由主義」型の社会は、チャリティーの精神と税金控除政策により、NPOセクターが福祉をある程度支えています。日本や韓国はチャリティーの精神もなければ、国による補助も不十分というサイアクな社会なわけなのですね。

安倍や日本会議系はいまだに家族中心の福祉しか考えていないわけですよね。(「男らしさ、女らしさを否定する男女共同参画条例が各県で制定され、子供や家庭を巡る環境がますます悪化しています」なんて文言がしっかりウェブサイトに載っている!)

でも、個人の自由を基盤とする資本主義社会において、「家族主義」の維持は実質的にほぼ不可能でしょう。「家族主義」で経済政策を考えるとは、基本的に子供は親の家業を継ぐことが前提となり、農家の子供は農業、パン屋の子供はパン屋をやるべきということ。労働力の流動性を担保することはできなくなるでしょう。あ、でも今の二世、三世の政治家の皆さんは「家業を継いで」いるんだった!保守的にもなるわけですよね!

このウィキを読んで、もう一つ注目していただきたいのは、各レジーム間のジニ係数の比較。ジニ係数は1に近づくほど格差が大きく、0に近づくほど格差が少なくなります。

福祉レジーム ジニ係数
社会民主主義的福祉レジーム 0.248
自由主義的福祉レジーム 0.322
保守主義的福祉レジーム 0.265
家族主義的福祉レジーム 0.333
OECD平均 0.310

これを見ても、家族主義的レジームは自由主義的レジーム以上に格差が一番大きく出るのです。(階層を固定する傾向になるからでしょうか。)

小泉が推進しようとした「新自由主義」もサイアクだけど、安倍の復古的「家族主義」もイヤ。その心情を初めて数字で裏付けてもらいました。過度の競争がいやな日本人にとっての現実的な選択はやはり「社会民主主義的レジーム」だと確信したことでした。
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テーマ:少子化問題 - ジャンル:政治・経済

この記事に対するコメント
家族主義
みーぽんさん、はじめまして。

buckyさんのブログ「40代真面目気分」経由で
お邪魔しました、fracocoと申します。
この記事を拝読して、はた、と膝を打ちたくなりました。
特に介護について言えると思いますが、日本では過剰に家族の負担が
期待されているように思われます。
私の2人のおばが、そうでした・・・。

評論家・犬養道子の書籍を最近何冊か読んで、
(彼女は5.15.事件で暗殺された犬養毅の孫娘であり、
ヨーロッパに永く住んだカトリックの信者でもあるのですが、)

カトリック信者を多く擁する国々には教会や修道院を母体とした
福祉活動があり、プロテスタント信者の多い北欧の国々では、
その不在を補うために高度に福祉政策が発達し、
一方でアメリカは建国の精神でもある「助け合いの精神」が
今でも生きていて相互扶助が存在する、その一方で日本は・・・
という主旨のことが書かれていて
非常に心許ない気持ちになりました。

日本の少子化の原因を垣間見た思いがします。

【2007/03/23 19:52】 URL | fracoco #9UrJBJ6Y [ 編集]

fracocoさん
コメントありがとうございます。
アエログラムも見せていただきました。
とてもおしゃれですてきなブログですね。

犬養道子さんの本は以前わたしも読みました。
キリスト教の影響ももちろんですが、日本の場合は「豊かになること自体が罪悪視」される社会だったせいか、(士農工商で商がおしまいにきたように」ブルジョアの倫理とも言える「ノブレス・オブリージュ」が成立しなかったのかも、などとも考えています。
今後もよろしくお願いします。


【2007/03/24 13:30】 URL | みーぽん #- [ 編集]


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「忠誠心と自己犠牲」は国民に!安倍晋三にではない!

「安倍晋三が閣議で入室した時に起立できない、私語を慎めない政治家は美しい国づくり内閣にふさわしくない」更に「首相に対して絶対的な忠誠、自己犠牲の精神が求められる。」と中川(蛙)幹事長が吼えたらしい。 本気でこういう らんきーブログ【2007/02/20 18:03】

プロフィール

みーぽん

Author:みーぽん
複数の外資系秘書を経て英語通訳者に転身、2007年に夫の地元カリフォルニア州サンタクルーズに引っ越しました。
2年間こちらで環境金融の会社のアドミ&会計を担当した後、2009年からフリーで通訳・翻訳をしています。
TwitterのIDは@miepongです。



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